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女性版田舎教師

姑の人生は、田山花袋の 『田舎教師』以上のネタに満ちている。

姑自身は、教師の夫と結婚して一子を儲け夫が結核で亡くなると その弟と結婚して一子を儲け逆縁の夫は戦死という苦労を絵にかいたような人生だった。

姑の舅は、『頭師(かしらし)』。雛人形の頭を作る職人だった。昔の職人の日常は興味深いものだった。

20201107_雛人形

例えば食事は立膝で1~2分というスピードで食べた。奉公時代の習慣である。ご飯を噛んで食べているとお替りを食べられない。噛まないで啜りこんで2杯目3杯目を食べるという。早飯早糞早仕度で職人の中の出世頭だった。

村一番の金持ちだったが新円切り替えでほぼ無一文になった。村一番は決して大袈裟ではない。頭師は、人形職人の中で一番収入があったそうである。戦争中に60歳で亡くなっているので生涯働いた財産を失うという悲嘆はなかった。一財産成したという満足感で逝ったことでしょう。

長男を師範学校に入れて教師にして 次男は、役場に勤めさせた。
子ども同様、孫差別も酷いもので夫である孫は目に入れても痛くない程の可愛がり様でいつもニコニコと見ていた。夫の弟は、そばに寄るのさえ嫌がってあからさまに不快な表情をしたそうな。跡取りのみ大事という価値観は、極端な話ではなく日常にあった。


姑の周辺の教師も個性豊かで絵になる人物ばかり。
逮捕者こそいなかったものの 『不倫』 『卓越した手腕の校長』 『行方不明の先生』 『自殺未遂の先生』 『パワハラで退職に追い込む』 等、守秘義務満載。話を聴いたときは、登場人物が皆生きていたので私自身は守秘義務に触れるようなことはしていない。墓場まで持って行く。

小説に書いたら長野県を舞台にした連続テレビ小説 『おひさま』 以上のストーリーが描ける。でも売れない。『おひさま』は、『希望と明るさ』に満ちている。姑のは 『絶望と暗さ』 に満ちている。

数日後に 姑の3回忌が来る。亡くなってさえ強烈な 『絶望と暗さ』 を放っている。呑み込まれないように頑張っている。

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